「仕事、仕事さ教えてくれる。」ーフリーランスの成長を考えてみた。

先日の休みに、たまたま見たNHKの『プロフェッショナル仕事の流儀』で

とても気になる人、そして言葉に出会いました。

あっ、こんにちは。横浜在住のフリーランスコピーライター中本です。


「餅ばあちゃんの物語〜菓子職人・桑田ミサオ〜」

プロフェッショナルとして登場した桑田ミサオさんは、

青森県五所川原で年間5万個の笹餅を作り続ける菓子職人。

御年93歳ながら、山で笹の葉を採るところから、その調整や洗浄、

材料の小豆も自ら栽培し、お餅も手作り、最後の梱包までお一人で手掛けています。

もちろん、テレビにも取り上げられるくらいだから笹餅自体もとっても美味しく、

大人気のようでした。1つ1つの仕事がとても丁寧で、所作も美しく、

映像からは荻上直子監督の「かもめ食堂」や「めがね」を見ているような

とても温かくほのぼのとした雰囲気が伝わってきて、思わず、見入ってしまいました。


「仕事、仕事さ教えてくれる。」

いいなぁ、いいなぁと思いながら、見ていると、

ミサオばあちゃんのある言葉が、胸を打ちました。


「仕事、仕事さ教えてくれる。」(標準語にすると「仕事は、仕事が教えてくれる」)


あるきっかけから60歳で笹餅づくりを始めたミサオばあちゃん。

実は若い頃に母から教えてもらっただけで、特にお菓子について

専門的に勉強したことや仕事としてお菓子づくりをしたことはなかったそう。

だから始めた時は試行錯誤の連続、けどだんだんとわかってくることがある、

一生懸命続けていくうちに、美味しい笹餅に必要なことがわかってきて、

今の方法に辿り着いたと、そういった意味で口にされた言葉でした。


仕事って、やっぱりそういうものだよな〜、

教えられるものでもある一方で、自分で考えて学んでいくものだよな〜と、

私中本、フムフムと思いました。


フリーランスは、成長しない?

ということはよく言われることです。ミサオばあちゃんの言葉を聞いて、

改めて頭の中に浮かんだのでした。会社から独立したフリーランスは、

会社であれば豊富にあったスキル以上の仕事に出会える=成長の機会もなく、

結局今の能力でできる仕事=会社時代に培ったスキルの切り売りなってしまいがちなため、

成長しないといったことをネット記事なんかでよく見かけます。


私は、そんなこと絶対ないな〜と思っています。

フリーランスって、マジで1回1回の仕事が真剣勝負なんですよね、

1回でも期待を裏切れば、

今まで懇意だったクライアントを失ってしまうことだってあります。


だから、毎回できること以上の付加価値をのっけて仕事しています。

そして、たまにできること以上のチャンス的な仕事がふっと降ってくる時があるんですよ。

それに今までの知識・スキルを総結集し、果敢に挑み、クライアントの信頼を掴んでいく、

そうやって僕は仕事の幅を広げていきましたし、

現にそういうフリーランスの方は多いと思います。

※また、1つの会社にいるよりも、いろんなクライアントさんやパートナーさんと出会える機会が多いので、さまざまな仕事の考え方や知識、スキルを仕事を通して吸収できるというのもフリーランスならではの特権だと思います。


大袈裟ですけど、毎回毎回の仕事が戦力外通告覚悟のバッターボックスに立っている感じ。

スリリングですけど、面白いです。

(いつもこんなに悲壮感漂わせているわけではありません笑)


だから、やっぱり仕事を通して成長しているんですよね。

そう、仕事、仕事さ教えてくれるんです。


そんな機会を与えてれるクライアントさんにやっぱり感謝したいし、

これからきちんとした期待以上の成果物を納めて、私が成長していくことで、

恩を返し続けていきたいな〜と思ったのでした。

コピーライター(フリーランス)・中本タカシ/横浜・東京/コトバミッケ

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